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第二話 お茶呑み孕子の背景

大筋では二つの話とも相手の飲み残しにより妊娠してしまいます。
「不思議懐胎」ではハッピーエンドですが「お茶呑み孕子」では一つの戒めとして語られているのも興味深いです。
この話の他にも何かを飲んだり食べたりして懐妊する話には今昔物語集に集録されております「東の方へ行く者、蕪を嫁ぎて子を産みし話」も蕪(かぶら)を食べることによりまして妊娠する話がありますが、この話は先の二つの話と違いもっと直接的にオナニーの道具としてかぶに穴を開けて済ませる話です。


今回の「不思議懐胎」はryoさんが発行なされていらっしゃるメールマガジン「江戸の怪談」から引用させていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。
こちらから、ryoさんが翻訳なされた怪談を読むことができます。

江戸時代の怪談
http://www.mag2.com/m/0000065035.htm

そして中国にも六朝「捜神記」にお茶ではなく男が洗面の時に使う水を飲んでしまったために身ごもった話もございます。

中国の不思議な役人
http://www.mag2.com/m/0000008424.htm

さて、民話万象で紹介した話は茂庭梨中という場所の設定がございます。現在では山に囲まれたベットタウンとなっており、周辺には次の話で紹介する太白山をはじめ、多くの民話が残されております。

日本全国で似たような類話が存在しますが、知っている地名が舞台となりますと、昔々にその土地で本当にあったかもしれないと錯覚してしまいそうです。もしかしましたら、その昔に日本各地のみならず世界各地でこのようなことがあったのかもしれない、と想像してしまいたくなります。

メールマガジンでは「江戸時代の怪談」を発行なされております涼さんの『万世百物語』巻一ノ二「不思議懐胎」を引き合いにだしました。またリニューアル以前にはメールマガジン「中国の不思議な役人」を発行なされていらっしゃいます話梅子さんの六朝「捜神記」を引用させていただきました。ちなみに、以前「江戸時代の怪談」にてこの話が気になりましたので涼さんにメールを送ったのがきっかけで知り合うことができた思い出深い話でもあります。

茂庭
現在は地名のみが残っているだけです。



せんだいむかしばなし
お茶孕みの子

●ほぼ、メルマガと同話


たいはく絵ものがたり
お茶孕みの子

ほぼ、メルマガと同話


メルマガ 江戸の怪談より
『万世百物語』巻一ノ二「不思議懐胎」/寛延四年刊「不思議懐胎」

お茶ではなく水を飲み残す。娘は出産後も生きている父親がわからないので子供に父親と思われる人物を選ばせている扇子で扇ぐのではなく、よろけそうになったので抱こうとした。お茶の泡ではなく水浸しになる。二人が幸せに暮らす


HP 寄暢園より
六朝『捜神記』「水」

洗面の時の水を飲む。娘は出産後も生きている。子供を押しのけたら水になった

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tag : 梨野高田 太白区 お茶 武士 かなしい 江戸時代の怪談 長者 妊娠 子供

現時点での状況

 皆様ご無沙汰しております、くげでございます。

 前のエントリーにて本を2月か3月に出すことが出来れば、と書きましたが、なかなか時間をとることもできず、いまだに製作に着手することができませんでした。

 なかなか執筆する時間もなく、皆様には大変ご迷惑をおかけいたしております。

 現時点でメルマガ「民話万象」は休刊扱いにしております。復活するには時間も手間もかかり、しばらくはblogにての記事の再編集が中心となりますが、時々雨月物語についても触れることができればと思います。

実はHPのほうではこっそりと一部「雨月に照らされて」を更新しておりました。
6月頭には岡山、高松、京都、と回る予定であり、雨月関連の史跡を改めて見直していくつもりです。

また、言葉だけになるかもしれませんが、気負わず気楽に、時間をかけてでも充実させていきたいと思います。
こんな管理人ですが、皆様何卒気長におまちくださいませ。

メールマガジン民話万象のblogであります「民話風呂」をごらんいただきまして誠にありがとうございます。

このblogはかつて民話のメールマガジン「民話万象」にて配信しておりました話をを新しく編集しております。
現在、あらたに見直しをして随時更新予定です。

そしてここからは連絡事項です。メールマガジン発行停止後にメールマガジンを解約したかたにぜひとも読んでいただきたい記事です。






みなさまごぶさたしております、くげでございます。いかがお過ごしでしょうか。

今年の9月20日に休刊を宣言しまして、早3ヶ月近くたちました。
2002年から続きまして200話でピリオドを打ちました民話万象に何か出来ることはないかと考えまして、このたび民話万象の本を作成することにいたしました。
と、いいましても立派な本ではなく、しおり程度の簡単なものの予定ですが、だいたい7,8話とその民話の背景などを掲載できればと思っております。

発行は2月か3月を予定しておりまして、完成しだい改めまして、このメールマガジンでご報告できればと思っております。
今回は皆様へのお礼を込めてできる限り無料でお届けできるようにかんがえておりますが、貧乏サラリーマンということもあり無料で配布できるかどうかわかりませんが、これまでの感謝をこめてできる限り皆様に配布できるようにいたします。

そこで、これまでのお話の中から皆様が本に納めてほしいという話のアンケートを取りたいと思います。

「まぐまぐ」 http://archive.mag2.com/0000082693/index.html
「メルマ」  http://www.melma.com/backnumber_54358/


こちらにバックナンバーがございますので、一人2,3話。多くても5話ぐらいを選んでこちらにメールでいただけましたら幸いです。
 どの話を載せてほしいかというアンケートにお答えいただきました皆様に優先的に本を配布できればと思います。

この記事にご自身のメールアドレスとどの話を納めてほしいかを本文に書いていただきたいと思います。
郵送先などの住所は後日あらためてお聞きいたしますので、まず最初はどの話が好きなのかをメールにてご報告いただけましたら幸いです。

年末年始でお忙しいと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。






民話をジャンル別に見たい方は画面左に地域別で分けた民話が、そしてこちらからは内容別に民話を分けております。
ぜひともご感想などをいただけましたら幸いです。

第二話 お茶呑み孕子

お茶呑み孕子」


むかしなぁ、仙台の秋保は梨野高田ちゅうとこさそれはそれは豊かな長者どんがおったんだと。長者どにゃあ年頃の娘がいてなぁ、それはそれはたいそうかわいがっていたんだと。

ある日のこと、長者どんの屋敷さ修行をしている若いお侍さんが一夜の宿を求めてやってきたんだと。
その侍に娘は惚れてまってなぁ、長者どんもたいそう気に入ったんだと。長者どんはぜひともここに残り婿になってほしい、と頼んだんだと。
んだども、お侍さんはまだ修行中の身なもんでなぁ、丁重に断って、翌日お礼を言って旅さ出てしまったんだと。

娘はたいそうがっかりしてなぁ、お侍さんがいた部屋を片付けたんだと。そしたらお侍さんが飲み残した湯のみがあってなぁ、娘は思いが募ったもんだなぁ、そのお茶を一気に飲み干したんだと。

そしたらなぁ、日に日に娘の腹はどんどんふくらんでいったもんで長者どんは心配してなぁ、お医者さんを呼んでみてもらったんだと。そしたら娘はおめでただったんだと。
これには長者どんも娘もびっくりしたそうじゃ。
「なんで孕むんだべなぁ、あの時飲み残したお茶飲んだからだべなぁ」と不思議がったんだと。

その後、娘は赤ん坊を産んだんだけども、それが原因で死んでしまったんだと。
長者どんが赤ん坊を育てていたある日のこと、あん時のお侍さんがまたやってきたんだと。長者どんから娘の話を聞いたお侍さんはなぁ、赤ん坊を抱きかかえたまま扇であおいだんだと。
そしたら、赤ん坊が風さあたって、すーっと消えてしまったんだと。

長者どんの赤ん坊はお茶からできた泡だったんじゃねべか」
と、いわれたんだと。
それから誰も飲みの残しのお茶をのまねえようになったんだと



いかがでしたでしょうか?それでは続けましてメルマガ「江戸の怪談」の発行者であり
ますryoさんのご協力によります「不思議懐胎」をお送りいたします。
続きをクリックなさってください

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tag : 梨野高田 太白区 お茶 武士 かなしい 江戸時代の怪談 長者 妊娠 子供 お侍

第一話 谷風牛石の背景

2002年、今から約7年前に配信いたしました記念すべき第一回目のメルマガです。

ここに登場する谷風江戸時代名力士として
谷風の前に谷風なく、谷風の後に谷風なし」といわれるくらいの名
横綱です。40歳で横綱となり優勝25回という記録を持っています。
実は、便所の踏み板をはずすのを怖がっっていた、という太っているならではのおちゃめな一面もありました。

この谷風石は現在も仙台市の東側の、陸奥国分寺境内にございます。

20040325145513.jpg

こちらが谷風石です。国分寺の入り口はいってすぐ右側にございます。目立つ所にはないので、見逃してしまうかも知れないので注意してみてください。
見てみると、とてもに化けそうもなく、私自身想像していたものよりも小さかったです。
それでも、石の上にお賽銭がのっているのを見ますと、この石にあやかって丈夫な子供が生まれるようにと願う人にとっては、ほかのどの石よりも大事に思えるのでしょう。

他にも仙台の中心部にございます匂当台(こうとうだい)公園に谷風の銅像が存在します。仙台での巡業がある場合に横綱が谷風の像の前で相撲の型を披露することでも有名です。

谷風のおっかあが願をかけた薬師堂
usiisiyakusi.jpg


谷風がお礼参りの時に踏んだ石
usiisi1.jpg



谷風石地図
陸奥国分寺内山門くぐりすぐ右手

牛石



宮城県史 谷風の足型石
メルマガの丑の刻まいりの礼詣りとして傍らのつくばい石に片足を印したもの


せんだいむかしばなし 谷風
ほぼ、メルマガと同話


宮城県の昔話シリーズ第三集伊達な男自慢 石谷風
願掛け日を3、7、21日。母親が山門を歩くたびに石がもりあがりついにはになった。
谷風が五歳の時に山門の石が邪魔だったので何度も何度も力を入れたらついに動かしてしまった



まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら

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tag : 谷風 相撲 若林区 薬師堂 いさましい 木ノ下 霞目 江戸

第一話 谷風牛石

「谷風牛石」


むかしなぁ、仙台の東さある七郷ちゅうとこさなぁ、体操力持ちで男勝りなおっかあがいたんだと。


ある時、おっかあが身ごもったもんで
「力の強え、丈夫な子をうみてぇなぁ」
っておもってなぁ、木ノ下さあるお薬師様の門前さある仁王様に願掛けすることにしたんだと。
百日もの間、まいばんまいばん夜中の丑の刻さたった一人でお参りをつづけてなぁ、
いよいよ百日目の晩のこと

いつものようにおっかあが願掛けしに行ってみっとなぁ、門の前さ世にも恐ろしい大きな大きな牛が寝そべっていたんだと。
さすがのおっかあも見たことがねえでっけぇ牛なもんだから立ちすくんだんだどもなぁ、

「ここぉ通らねば今までの苦労が水の泡になんべぇ」
ってな、目つぶって、思いきっていっぽ、いっぽ、前へ、前へ、牛をふんづけて門の中に入ったんだと。

やっとのことでお参りをすませて、帰り道、恐ろしい牛がいた門に行ってみるとそこには牛はいなくなり、ちょこんと石が置いてあったんだと。

それを聞いた村のもんは
「仁王様がおっかあの心をためすために石を牛に変えてためしたんだべなぁ」
って口々に言ったんだと。

おっかあは無事に丈夫で力持ちな男の子をうんでなぁ、それが江戸を代表する大横綱、谷風だったんだと。

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