雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第四話 小鶴の池 その2(青葉区愛子)
「小鶴の池」


むかしなぁ、ある長者の家さ住み込みで働いているおっかあがおったんだと。おっかあにゃあ病気で死んだおっとうとのあいだに小鶴とちゅうあかんぼがいてなぁ、そんなわけだか
らおっかあが一人でまいにちまいにち、あかんぼを背負って朝から晩まで働いていたんだと。

長者はその姿を見て
「あかんぼ背負っているんだったら手間賃はやれんなぁ」
二、三人分働かされたりと、いじわるされていたんだと。

おっかあは何度死のうか考えたかわかんねぇけど、小鶴のため、小鶴のためとがんばって働いたんだと。んだども長者のいびりが続くもんだからなぁ、仕方なくおっかあは小鶴を家において仕事さでかけたんだと。
「小鶴や、少しの辛抱だからなぁ」
と小鶴をおいて仕事が終わるとすぐに小鶴のとこにかけつけて乳を与えたんだと。

そんなある日のこと、おっかあは長者からいいつけられた仕事が長引いたもんで夜更けにようやく終わったんだと。おっかあは急いで小鶴のもとにかけつけたんだと。そうしていつものように乳を与えようとしたらなぁ、飢えのためか小鶴の体が冷たくなっていたんだと。

おっかあは泣きわめきながら近くにあった池に身を投げたんだってなぁ。おっかあが池に飛び込んでからというものまいばんまいばん、
「小鶴やー… 小鶴やー…」
という声が聞こえるようになったんだと。

母子が身をなげた池を村人達が悲しんで「小鶴ヶ池」と呼んでいたんだけど、その池は涸れてしまったんだと。小鶴ヶ池があったところを母親の小鶴に対する思いから「愛子(あやし)」と呼ぶようになったんだと。



まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら
【2005/11/10 17:01】 | 民話(仙台市青葉区) | トラックバック(0) | コメント(0) |
| ホーム | 第百五十二話 於国子稲荷の背景>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://minwa.blog37.fc2.com/tb.php/08-c3acdd45
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
プロフィール

くげ

Author:くげ
過去に配信しておりましたメールマガジン「民話万象」の過去ログと民話の背景を配信しております。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する