雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第三十四話 太白山よもやまばなし2 太白山の大男
太白山の大男


 太白山っつう山が仙台にあるんだけどもな、この山が一晩のうちにできたのはだいぶ前に話したよなぁ。それがいつの頃からかわかんねぇんだども、太白山にそれはそれはでっかい大男が住んでいたんだと。

いっつも太白山のてっぺんにある石に座ってなぁ、右足は一里むこうの名取高館の田んぼんなかに、左足は海の近くにあってなぁ、手を伸ばしては魚や貝をとってむしゃむしゃ食べていたんだと。食べた時の貝殻なんかは近くの川に捨ててなぁ、貝塚みたくなっているんだとな。

時々大男はふもとの村にやって来るんだども、顔が雲の上にあって誰もその顔を見たことがないんだと。んだども心やさしい大男でなぁ、お百姓さんが忙しい時なんかは、一人で何把、何十把、何百把もの稲を束ねたりしてなぁ手伝っていたんだと。そのときによごれた足を洗った沢があってなぁ、それを今でも足洗沢っていうんだと。


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【2006/02/06 22:04】 | 民話(仙台市太白区) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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