太白山の大男
太白山っつう山が仙台にあるんだけどもな、この山が一晩のうちにできたのはだいぶ前に話したよなぁ。それがいつの頃からかわかんねぇんだども、太白山にそれはそれはでっかい大男が住んでいたんだと。 いっつも太白山のてっぺんにある石に座ってなぁ、右足は一里むこうの名取高館の田んぼんなかに、左足は海の近くにあってなぁ、手を伸ばしては魚や貝をとってむしゃむしゃ食べていたんだと。食べた時の貝殻なんかは近くの川に捨ててなぁ、貝塚みたくなっているんだとな。 時々大男はふもとの村にやって来るんだども、顔が雲の上にあって誰もその顔を見たことがないんだと。んだども心やさしい大男でなぁ、お百姓さんが忙しい時なんかは、一人で何把、何十把、何百把もの稲を束ねたりしてなぁ手伝っていたんだと。そのときによごれた足を洗った沢があってなぁ、それを今でも足洗沢っていうんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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