姉妹滝
むかしなぁ、今は温泉で有名な秋保にお萩とお光っちゅう姉妹がおったんだと。二人は幼いときに両親を亡くしたもんでな、伯父の家さひきとられたんだと。 んだども伯父はひでえもんでなぁ、朝おてんとさんがあがる前から夜、みなが寝静まるまで働かせていたんだと。 んだども、伯父の息子である作太郎だけは姉妹をかばってな、んだからまいにちまいにち我慢していたんだと。 そんなある日なぁ、伯父の家さ人買いがやってきたんだと。伯父はこれ幸いと作太郎の言葉もきかねぇでいやがる姉妹を人買いさ売ってしまったんだと。 人買いは姉妹を出羽さ売ろうとしてな、二口街道を歩いたんだと。途中で丁度いい木陰があったもんだから人買いはそこさごろんとなって一休みのつもりがな、ぐうぐう寝てしまったんだと。姉妹は人買いが寝たもんだから二人で山ん中さ逃げ出したんだと。 山をどれくらい歩いたことか、姉妹の後ろから走ってくる音が聞こえたもんだからな、こりゃあ人買いが探しにきたとおもってな、姉妹は急いで山ん中を掻き分けて奥へ奥へ逃げたんだども目の前にはでっかい沢があってな、逃げることが出来なくなってしまったんだと。んなもんだから姉妹は覚悟をきめて沢んなかさ身を投げてしまったんだと。 姉妹を追っかけていたのは作太郎でな、姉妹の入水を知った作太郎もあとをおって身を投げたんだと。 姉のお萩の遺体があがった滝を姉滝、妹の遺体があがった滝を妹滝、近くにあった巨大な石を男石と言ってな、夜な夜な三人の叫び声が聴こえるんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| ホーム |
|

