雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第五十三話 鶏橋
鶏橋


仙台の八幡にはでっかい神社があってな、大崎八幡神社っていうんだどもそこさ町の人が熱心にお祈りしていたんだと。なんでも夜な夜な一匹の鶏がやってきてなでっけぇ声で鳴くんだと。鶏の宵鳴きは不吉なもんでな、なにか不吉なことがなければいいっとおがんでいたんだと。

ある夜のこと、いつものように八幡神社さおまいりに行くとな夜なのにあたり一面がまるで昼のように明るくなったんだと。驚いているとな、目の前さ金色の鶏がやってきて近くにあった絵馬ん中さ入っていったんだと。

町の人たちはこれが毎晩抜け出して鳴いていたんだな、ってでてこらんねぇように絵馬のまわりさ金網はって抜け出せねぇようにしたんだと。そしたらその夜は鶏がやってきて鳴くことはなくなったんだと。んだどもその晩おそくから黒い雲が出てきてな、わーって雨が降り出したんだと。雨は何日も降り続いてな近くの広瀬川から水があふれだすようになって家が何件も流されたんだと。
「あれは八幡様のおつげだったんだなぁ」
って鶏がやってきた橋を鶏橋と、近くの沢を鶏沢と呼ぶようになったんだと。


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【2006/03/28 21:50】 | 民話(仙台市青葉区) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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