雪女(宮城県仙台市愛子)
ありゃあまだ明治の終わりのころ、わしが子供の話でのう。 わしは父さついていって大東岳ちゅうとこさ狩にでたんだども、いっこうに獲物を見つけることができねぇでいたんだ。そしていつのまにかあたりは暗くなってきて山を降りようとしたらあいにく雪降り出して、あっという間に吹雪になってしまったもんでなぁ。わしは父の着物をつかんで歩いていったんだ。 あと少しで降りることができるってところでなぁ、不意に父がわしの耳元で 「雪女が来た。静かにして決して声を出すんではねぇぞ」 っていってなぁ。 父の背中からそっとのぞいてみっと青白いほっそりした顔に白い着物をきた女がいるもんでなぁ。父はわしをつれて一気に駆け下りて集落の光が見えるところまで急いでいったんだ。 あとになって聞いてみっとなぁ 「雪女に道を譲ったり後ろに逃げたり声をかけたりすると、雪女に魅入られて命がねぇぞ。助かりたいんなら体当たりするように一目散に走るしかねぇんだ」 って言ったんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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