雪女(仙台市太白区)
むかしなぁ、伊達と最上が争っていて最上が負けてしまいたくさんの落ち武者がいたんだと。そんなかに権十と巳の助っちゅう二人の落ち武者がいてなぁ、雪ん中を歩いていっと遠くのほうさ明かりが見えてきたんだと。二人は明かりの方さ近づくとそこには一軒の家があってなぁ、これ幸いと戸をたたいたんだと。 「ごめんください、道に迷っているもんです。なにとぞ一夜の宿を」 っていうんだと。戸の横さある格子から顔を出したのは白雪のような肌をした女でなぁ、 「あいにく夫は留守にしており私一人でございます。食べ物もございませんので」 ていったんだと。んだども二人は頭下げて頼み込んでなぁ、それならばと女は二人を家ん中さいれたんだと。二人の前にわずかばかりの飯をだすとなぁ、二人は腹が へっていたのかあっというまに食ってなぁ、腹いっぱいになったら今までの疲れが出てきて二人ともすぐに寝てしまったんだと。 巳の助がなぁふと目を覚ますと、なにやら目の前で取っ組み合いをやっているようでなぁ、よくよく見てみると権十と女だったんだと。女は権十に襲われているみたいで抵抗していたんだと。そしたら女の足が権十の急所にでもあたったんか権十が痛がり出してなぁ、 「巳の助、おきろ!この女は雪女だ」 っていって急いで家から逃げ出したんだと。巳の助も権十の言葉に驚いて慌てて家から飛び出したんだと。後ろから女が 「こんな吹雪の時に外さでたらだめだぁ」 っていうんだと。そんなことを忘れて巳の助は権十の後を追ったんだども途中、足滑らせて崖からずるずるずるっと落ちてしまったんだと。 「あの女は本当に雪女だったんだべか。んにゃ、そんなはずはねぇ。権十があんなことをすっからいけねぇんだ」 って思いながらだんだん巳の助は意識がなくなって… まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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