秋保と本砂金の領地争い
むかしなぁ、仙台を伊達のお殿様がおさめていたころ、仙台の西のほうさ秋保と本砂金(もといさご)っちゅうところがあってな、そこには二人のお殿様が住んでいたんだと。二人は隣同士ということもあって、互いが互いのことをきになってなぁ、争い事がたえなかったんだと。そんなかでも特に二人のお殿様が譲らなかったのはお互いの領地のことでなぁ、お互い少しでも多くの領地がほしいもんだから、あぁでもねぇ、こうでもねぇとけんかばかりしていたんだと。 それを聞いた伊達のお殿様がなぁ、 「それならば縁起の良い日を定め、その日に城を出てお互いがであったところを境にすればよい」 っていったんだと。 いよいよ領地を決める日になってなぁ、本砂金の殿様は 「秋保の殿様は牛に乗ってやってくるのだからあせることもあるまい」 ってゆっくりしたくをしていたんだと。そしたらあわてて家来がやってきてなぁ、 「申し上げます、秋保殿がすぐ近くまでやってきております」 っていったんだと。これには秋保の殿様もびっくりしてなぁ、したくをそこそこにいそいで馬に乗ったんだどもこのまま道を急いで走っても秋保の殿様より領地が取れねえもんでなぁ、そこで秋保の殿様は道からはずれて東のほうさぐるっと円を描くように本砂金のお殿様からみえねえように走ってなぁ、浜井場っちゅうところあたりさついたんだと。そしたら本砂金の殿様は大きな声だして 「秋保どのー、わしはさっきからここでまっておったぞー」 って叫んだんだと。本砂金のお殿様は確かにここまできたのに秋保の殿様が後ろにいるもんだから仕方なく秋保の殿様がいるところさいってな、そこを領地の境目とすることにしたんだと。いまでも秋保と川崎町の境目がここにあるんだとさ。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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