おひがんとおしがん
むかしなぁ、あっとこに嫁と姑がおったんだと。毎年、彼岸の時期になっとなぁ、よめの方は 「おひがん」 って、姑は 「おしがん」 って言い合ってお互い譲ろうともしなかったんだと。 これじゃあらちあかねぇってんでお嫁さんがお寺さいって和尚さんさ 「おひがんっていうのかおしがんっていうのか教えてけろ」 って聞いたらなぁ、和尚さんは 「そりゃあおひがんだ」 って言ったんだと。嫁は得意になって姑さはなすとなぁ、そんなわけねぇべって今度は姑がお寺さいって和尚さんさ 「おしがんっていうのかおひがんっていうのか教えてけろ」 って聞いたらなぁ、和尚さんは 「そりゃあおしがんだ」 って言ったんだと。姑は得意になって嫁さはなすとなぁ、そんなわけねぇべって今度は二人でお寺さいって和尚さんさ 「どっちが本当だ、教えてけろ」 って聞いたんだと。そしたら和尚さんはすました顔して 「どっちも本当だ。最初の三日がおひがん、最後の三日がおしがん、そして間の一日が中日でそこは坊主の丸儲けだ」 って言ったんだと。これには嫁も姑もあいた口がふさがらなかったんだとさ まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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