雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第九十八話 太郎天神その1
太郎天神(多賀城)


むかしなぁ、多賀城さ桜井様っちゅう家があったんだと。桜井様の屋敷の中には天神様を氏神として祀っている天神社があったんだと。桜井様の家督に太郎っちゅうもんがおってなぁ、あるひのことお伊勢参りさでかけることになったんだと。両親は太郎を見送ったあとまいにちまいにち無事に帰ってくるように天神様さ祈ってなぁあっという間に太郎が帰ってくる日になったんだと。

んだども帰って来る日になっても、次の日もそのまた次の日も帰ってこなかったんだと。んなもんだから婆様は天神様さ向かって

太郎らんがマメ(達者)で帰らぬものならば おらが屋敷におかぬ天神

て歌を詠んだんだと。そしたら爺様があわてて

婆らんが 何を言ったとておれに 免じておれや天神

って歌を詠んだんだと。そしたら太郎は天神様のおかげで無事にお伊勢参りから帰ることができたんだと。それからというものこの天神様を太郎天神と呼ぶようになったんだと。



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【2006/07/08 19:47】 | 民話(宮城県仙台市以外) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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