雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第百壱話 牛石
牛石


むかしなぁ、京の都から高貴なお方がお供を連れて旅をしていたんだと。そして村田町さはいってしばらく歩くとなぁ、そこには川が流れて連れていた牛のえささなるやわらけぇ草がたくさんはえていたんだと。都からの旅なもんだから、一行はつかれていてなぁ、ここで休憩をとることにしたんだと。みなは昼飯を食ったり、暖かな陽気なもんで水浴びしたり昼寝をしたり、牛たちも草食べてごろんと横になっていたんだと。

十分に休みとったところを見計って主人が
「そら、出発じゃ」
ってみなに声をかけたんだと。そしたらお供のものから牛まですくっと起き上がって旅路を急いだんだと。んだども一番大きな牛がそれさ気づかねぇでずっと眠りこけていたんだと。日が落ちて、日が昇り、日が落ちて、まいにちまいにち眠りこけてなぁ、とうとう石になってしまったんだと。
んだからここを「牛石」っていうんだとさ。



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【2006/07/16 20:05】 | 民話(宮城県仙台市以外) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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