夢はいってはなんねぇもんだ
むかしなぁ、二人の男が峠で一休みしていたんだと。一人は火をつけていっぷくしてたんだども、もう一人の男は疲れからかうとうとねむりかけてなぁ、そのまま眠ってしまったんだと。 ぷかーり、ぷかーり煙草を吸っているとなぁ眠っている男の鼻の穴からアブが顔をだしてぶーーーーんって、どこかさ飛んで行ってしまったんだと。煙草を吸ってる男は不思議なこともあるもんだと眺めているとなぁ、さっき飛んでったアブが戻ってきてまた眠っている男の鼻の穴さ入っていったんだと。そしたら眠りこけていた男が目を覚ましてなぁ、 「あぁ、夢だったのか。いま村の旦那様の庭さある白い椿の株の下さこぉんな金の瓶が埋まっている夢をみたんだ。」 って言ったんだと。 その晩、それを聞いていた煙草を吸っていた男がなぁ、こっそりと旦那様の屋敷さいって白椿の下を掘ったんだと。そしたら本当に金でできた瓶が出てきてそれを持ち帰ったんだと。それからというもの、男は金持ちになって幸せに暮らしたんだと。 んだからいい夢見たら人にいうもんではねぇんだとさ。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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