雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第百九話 磐二、磐三郎ばなし その1
磐二、磐三郎ばなし


むかしなぁ、二人の女が山道を歩いていたんだと。一人はなんともめんこい姫っこでなぁ、もう一人は姫っこの乳母なんだと。歩いていっと目の前さ渓流が流れていたもんだからなぁ、そこで水を飲んでのどの渇きを潤したんだと。そしたら姫っこのお腹がにわかに痛み出したんだと。痛ぇ痛ぇって苦しんでんだどもあいにく持ち合わせの薬がなかったもんだなぁ、乳母は姫をその場さ残して来た道を引き返して薬を取りにいったんだと。

姫っこがうんうんうなっているとなぁ、目の前さ人影が見えたもんだから乳母が帰ってきたもんだと顔を上げてみっとなぁ、そこさ全身白銀の毛でおおわれた怪人がたっていたんだと。姫っこはあまりの恐ろしさに気を失ってしまったんだと。

乳母が薬を手に入れて姫っこがいる渓流さ戻ってきたんだどもな、どこにも姫っこの姿が見えねかったんだと。呼べども呼べども姫っこの姿や声がねえもんでな。乳母はこんなことならばおいてくるんでなかったって後悔してなぁ、ふらふらと滝の方さ足が向いてそのまま滝つぼに身を投げてしまったんだと。

そのころ姫っこが目を覚ますとそこは洞窟の中でなぁ、腹の痛みはすっかり治まっていたんだと。姫っこが目を覚ましたのに怪人は気がついてなぁ、姫っこの方さ近づいたんだと。よくよくみてみっと怪人は大きな猿でなぁ、姫っこさ近づいて木の実をわたしたんだと。姫っこは恐ろしかったんだども空腹のあまりその木の実にかじってみっとなぁ、それはそれはうめかったんだと。それからというもの大猿と姫っこは洞窟で暮らし始めてなぁ、二人の間さ男の子が二人授かったんだと。二人の男の子は磐二、磐三郎って名付けられたんだと。

続きはまた今度なぁ



まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら
【2006/08/05 21:36】 | 民話(仙台市太白区) | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<第百十話 磐二、磐三郎ばなし その2 | ホーム | 第百八話 夢よもやまばなしの背景>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://minwa.blog37.fc2.com/tb.php/283-fe25a441
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
プロフィール

くげ

Author:くげ
過去に配信しておりましたメールマガジン「民話万象」の過去ログと民話の背景を配信しております。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する