臼
むかしなぁ、仙台の伊達政宗公の若ぇころのはなしでな。相馬氏といくさをしていたんだと。政宗公が相馬の城をせめていたんだどもあるときのこと、政宗公が負けてしまい、急いで城さ逃げ帰ろうとしたんだと。んだども家来たちとはぐれてしまってなぁ、政宗公ひとりになってしまったんだと。後ろから追っ手がせまってなぁ、角田の佐倉さついたころにはもうどうすることもできねぇとこまできたんだと。 そしたら森の中さきこりがいてなぁ、ちょうど臼をつくっていたんだと。政宗公はな、かくまってくれるように頼んだんだと。きこりは作りかけの臼の中さ政宗公をかくまって作業を続けたんだと。臼はほとんど出来上がったんだどもな、怪しまれちゃあなんねぇってんでゆっくり作業を続けてな、そして必要ねえのに臼の周りさ溝を掘り始めたんだと。んなもんだから追っ手も怪しまずに別の所さいってしまったんだと。政宗公は難を逃れることができてなぁ、無事にお城さ戻ることができたんだと。んなもんだから角田の臼はこんな形をしているんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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