雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第二十話 長町橋ばなしその1 橋姫明神
橋姫明神


むかしなぁ、仙台を流れる広瀬川は長町と河原町の二つのまちをわけててな、行き来するのにいちいち川を苦労して渡んなきゃなんねぇもんだから橋をかけることにしたんだと。

んだども、いざ橋を作ろうとなるとな、そのたんびに大雨が降って工事していた橋が流されたんだと。なんどもなんども工事するたびに流されるもんだからなぁ、
「こりゃあ竜神様がお怒りだべ」
ってな、若い娘を人柱にださねぇといけねぇ、ということになったんだと。
「んだども、みずから進んで人柱になる娘なんていねぇべなぁ」
なんて話しているとなぁ、
「私が人柱になります」
と長町の長者の一人娘である愛姫(はしひめ)が名乗りをあげたんだと。
「私が断食して根岸観音堂におこもりします。四五日たちましたら雨はやみますので急いで橋のたもとに穴を掘って丑三つ時に私を埋めてください」
っていったんだと。

そうしたら数日後に本当に雨がやんでな。愛姫は生きたまま埋められたんだと。穴の中から一晩中に祈りの声が続いたんだと。朝になってついに声が途切れてな、朝日が広瀬川にさしこむとその光から黄金の竜がでてきてな、天に昇っていったんだと。

それからというものいい天気が続いてな、ついに橋をかけることが出来たんだと。そんでな、愛姫をまつる祠を橋の近くにたてたんだと。それを「橋姫明神」とよばれてな、今でも広瀬川を見守っているんだと。


まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら
【2005/12/26 15:15】 | 民話(仙台市太白区) | トラックバック(0) | コメント(0) |
<<第二十話 長町橋ばなしその2 橋を飲むはなし | ホーム | 第十九話 きつねよもやまばなしの背景>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://minwa.blog37.fc2.com/tb.php/59-8f47c817
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
プロフィール

くげ

Author:くげ
過去に配信しておりましたメールマガジン「民話万象」の過去ログと民話の背景を配信しております。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する