雨月民話風呂
メールマガジン民話万象でご紹介いたしました民話の再編集や、時節に応じました民話の紹介を行っております。 また、時折雨月物語についてもふれていきたいと思います
第二十一話 仙台地大根
仙台地大根


むかしなぁ、江戸に全国のお殿様が集まってお国自慢をしていたんだと。
島津のお殿様が櫻島大根を自慢してな、負けず嫌いな伊達の殿様は
「なんのなんの、わしの国には長さが六尺もあるだいこんがある」
とでまかせを言ってしまってな。
「ほう、それは見てみたいものだ」
という事になって今度江戸に集まる時に持ってくる事になったんだと。伊達のお殿様は困りはててな、仙台に戻り家来に相談したんだと。家来もそんな大根聞いたことがねぇもんだから色んなところを探したんだども見つからなかったんだと。

探しているうちに中田というところの大根畑で一本一本大根を引き抜いてみたんだども、大根はどれも長さから太さまでおんなじで六尺もある大根なんぞ見つからなかったんだと。ところがそれを見た家来が、これら引き抜いた大根を城に持って帰ったんだと。そして大根の中でも特に大きさも太さも同じ大根をえらんでな、大根の頭と尻尾をきって、真中さ串をさして、切れ目を目立たないように土をつけて六尺の大根を作ったんだと。

それを見たお殿様は喜んでな。江戸へ持っていき他のお殿様に見せたんだと。
「さすが伊達殿」
とほめられてな。それからというもの仙台地大根といって有名になったんだと。


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【2005/12/30 16:18】 | 民話(仙台市太白区) | トラックバック(0) | コメント(0) |
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