蛸薬師(仙台)
むかしなぁ、洪水がおきるってえと昔なもんだから下水なんつうもんもねぇからなぁ、あたり一面水びだしになったんだと。 そんなある日の事、洪水が起きてなぁ町はみずびだしだったんだと。やっとこさ水が引いたらなぁ、近くにある池の真中にある島に一匹のたこがいたんだと。町の人がたこをよーくみてみるとなぁ、なにかにたこがひっついていてなぁ、たこがひっついていたのは薬師様の像だったんだと。どっから流れついたんかわかんねぇけども、粗末に扱う事はできねぇということでなお奉りする事にしたんだと。 ある日の事、このお薬師様にある若い娘がお参りにきたんだと。きいてみるとなぁ、その若い娘はなぁ、自分の手にいっぱいのいぼがあってなぁ、いっつも悩んでいたんだと。 その事を旅の僧に打ち明けたらなぁ 「そんだったら長町にある薬師様にたこを断って願をかければいいべぇ」 って教えられたんだとな。んなもんだから娘はいぼがとれるように薬師様にたこ断ちをして毎日お祈りしたんだと。 そうしたら手のいぼはすっかりなくなってなぁ、娘は大変喜んでたこの絵馬を奉納してなぁ、たこの好物のまめをお供えするようになったんだと。それからというもの、このお薬師様を蛸薬師さまといってなぁ、いまでも大事に奉られているんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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【2006/02/12 06:59】
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