メールマガジン民話万象のblogであります「民話風呂」をごらんいただきまして誠にありがとうございます。
このblogは宮城と青森を中心に配信しております民話のメールマガジン「民話万象」を新しく編集しております。 基本的には毎日更新予定ですが、時間がないときには後日一括更新ということもございます。 「民話」→「民話の背景」を繰り返し更新してまいりますが、水曜日などまんが日本昔ばなしを視聴した日にはその感想を書きたいと思います。 民話をジャンル別に見たい方は画面左に地域別で分けた民話が、そしてこちらからは内容別に民話を分けております。 ぜひともご感想などをいただけましたら幸いです。 ![]() |
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於国子稲荷
むかしなぁ、三戸の六日町さ於国子(おくにこ)っちゅう年のころは二十歳で、それはそれはたいそうめんこい娘さんがおったんだと。この於国子はたいそう本を読むのが好きなもんでなぁ、朝起きてから夜がふけるまで周りに積みあげられた本をとにかく読み漁っていたんだと。んなもんだから町の人もあきれはててなぁ、 「いったい於国子は朝から晩まで本読んで何になるつもりだぁ」 ってからかっていたんだと。 ある日のこと、六日町で火事が起きてなぁ、風も強かったもんで瞬く間に燃え広がってしまったんだと。町の人は、さぁたいへんと火事から逃げ回っていたんだと。 そん時にでも於国子はまったく気にしねぇでいつもの用に本を読み漁っていたんだと。 火の勢いは衰えることを知らず、とうとう於国子の家に燃え移ったんだと。そしたら不思議なことに於国子の家の屋根から真っ黒い煙が出たかと思うと、そのまま天高く登っていってなぁ、その煙が雲になってたちまち大雨がざーざーざーざー降りはじめたんだと。雨のおかげで町中に燃え広がった火事も下火になったんだと。 んだども於国子は家とともに姿を消してしまってなぁ。 「於国子が稲荷様になって火事を食い止めたに違いねぇ」 って噂しあってなぁ、町ののみんなで祠を建てて於国子をまつったんだと。それからというもの、この祠を於国子稲荷といってなぁ、今でも大事にされているんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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内海長者
今から300年ほどむかしのこと、伊達吉村っちゅう立派なお殿様の子供のころのはなしでなぁ。 むかしなぁ、伊達の若様が松島の天童庵ちゅうとこで立派な跡取りさなるために勉強をしていたんだと。来る日も来る日も勉強をしていたんだども、そのうち飽きてきてなぁ、家来に内緒で近くさあった小船で舟遊びを始めたんだと。 海岸の近くで舟遊びをしたいたんだども、急に風が吹き出して若様の乗った舟がどんどん沖さ流されていったんだと。若様はあまりの風の強さに舟にしがみつくのがやっとのことでなぁ、今にも舟がひっくりかえりそうだったんだと。 舟が浦戸さある野々島の近くまで流されるとなぁ、島のもんが子供一人だけ乗っている舟を見つけたんだと。んだどもどうすればいいかわかんねぇもんだから、ただおろおろしながら無事を祈るしかなかったんだと。そのうち舟は島の内海長者の家の前さある平根に乗り上げたんだと。これで島のもんもやっと助けることができると小舟さ近づいたんだと。そしたら子供の着ている着物の紋が伊達家の「竹にすずめ」だったんだからさぁ大変。大騒ぎになってしまってなぁ、さっそく内海長者さ 知らせたんだと。 長者は若様にそそうがあってはなんねぇってんで、倉から米俵をだしてはそれを海の中さ次々と投げ入れて投げ入れて、ついには平根と陸をつなぐ橋ができたんだと。んだども若様は俵ではなく自分から海ん中入ってやっとのことで陸さ戻ったんだと。若様が島さある観音堂にお参りし無事を報告した後に内海長者の家で休んだんだと。 あくる日さなって、家臣たちが若様を迎えにきて無事に松島さ戻ることができたんだと。 その若様が成長して立派なお殿様になったんだと。んだどもそのときに内海長者の屋敷さ役人が大勢来て家やら財産やらをみーんな取り上げてしまったんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |
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名刀三日月丸
むかしなぁ、野辺地の有戸っちゅう村さ助三郎という若者が住んでいたんだと。助三郎は朝から晩まで畑仕事に精をだしては日々をすごしていたんだと。ところで、この有戸の村の近くさある山ん中さ大きな石があってなぁ。不思議なことに三日月の晩になると石から うおーん うおーん ってうなり声が聞こえるんだと。村のもんは化け物がいるに違いねえって思ってなぁ、三日月の夜さなっと戸をぴしゃりとしめて早々と寝てしまうんだと。んだども助三郎にゃあ誰かが呼んでいるように聞こえてならねぇもんでなぁ、次の三日月の晩の時さうなり声のする石さむかったんだと。助三郎が近づくにつれてだんだんうなり声が高くなってなぁ、ついに石さたどり着いたんだと。なんだか助三郎には泣き声に聞こえてきてなぁ、 「おらでよければ話をきいてやっから」 って石さ向かって言うとなぁ、うなり声はぴたりとやんで目の前さ鎧兜姿の落人がすぅっとあらわれたんだと。 「わしは源平の合戦で破れ落ち延びたんだがここで力尽きてしまった。どうか供養をしてくだされ」 っていうやいなや姿がすぅっと消えてぼろぼろになった鎧兜があったんたんだと。 助三郎は鎧兜を手にすると家さ持ち帰って庭さ埋めてねんごろに弔ったんだと。その晩のこと、助三郎の夢枕さあの落人があらわれてなぁ 「供養をしてくださりかたじけない。明日の夜に外にでてみるといい」 っていうもんでな。次の晩、三日月の輝く夜に外にでたんだと。ぼんやり三日月を眺めているとなぁ、急にあたりがぱぁーっと明るくなり天から光り輝くものが落ちてきて家のかやぶきやねさ刺さったんだと。助三郎が屋根さ上ってみっとなぁ、そこには光り輝く太刀がささっていたんだと。 「これがわしの太刀じゃ。そちの守り神にせい」 と声がしてなぁ、助三郎はこの太刀を三日月丸と名づけて家宝にしていたんだと。 ある日のこと、助三郎の家さ山伏がやってきたんだと。この山伏は何も修行しねぇもんでなぁ、助三郎の家さある三日月丸を盗むつもりでやってきたんだと。皆が寝静まったころを見計らうと山伏は三日月丸を背中にしょって家を飛び出したんだと。 山伏が夜通し走り続けて夜も明けようとするころになぁ、その足を止めてどんな名刀なのか気になって太刀を背中からおろしたんだと。 そしたら太刀が勝手にさやから抜けると山伏さ向かって斬りつけてきたんだと、山伏は驚いて逃げ出すとなぁ、いつまでもいつまでも太刀は山伏を追いかけて、とうとう山伏は助三郎の家まで戻ってしまったんだと。そしたら家の前には助三郎が立っていてなぁ 「おらの夢枕さ太刀は盗まれたが戻ってくるから安心しろっちゅうお告げがあってなぁ、本当にそのとおりになった」 っていうんだと。山伏は助三郎にわびるとそれからは心を入れ替えて修行をし、立派な山伏になったんだと。 いまでもこの三日月丸は宝刀として大事にされているんだと。 まんが日本昔ばなしの本をお探しの方はこちら ![]() |





